伊勢湾海上交通センター

〒441−3624 愛知県田原市伊良湖町古山2814−38





第四区海上保安本部

 
昭和23年5月1日、海上保安庁が設置され、全国に9つ置かれた海上保安本部の一つとして、
愛知県・静岡県・三重県・山梨県及び岐阜県の区域並びに、その沿岸水域を管轄する「名古屋海
上保安本部」が名古屋市に設置された。

 平成15年4月に伊勢湾海上交通センターの運用が開始され、平成16年4月には、常滑海上保
安署が運用開始した。

 平成17年6月には、平成17年7月よりテレビドラマとして放送された「海猿 UMIZARU EVO
LUTION」の主題歌となったB’z「OCEAN」のプロモーションビデオ撮影のために名古屋海上保
安部所属船 巡視船みずほ船上において撮影が行われた。

 また、平成18年4月には、東海統制通信事務所と第四管区海上保安本部情報通信課が統合し
、第四管区情報通信管理センターが完成した。

 平成19年は、インドコースとガード長官、巡視船SAGAR及びアメリカコーストガード巡視船BOUT
WELLが名古屋港に入港し、連携訓練及びスポーツ交流を通じて海外関係機関との連携・協力が
図られた。

 平成20年は海上保安制度創設60周年を記念してのイベントが各地で開催された。

 同年10月には、伊勢航空基地(三重県伊勢市)と常滑海上保安署(常滑市セントレア)を統合し、
航空基地機能と保安部署機能を併せ持つ全国で2番目となる中部空港海上保安航空基地を設置
した。

 平成21年3月26日、鳥羽海上保安部に巡視船いすずが就役し、当管区では昭和55年3月に
就役した巡視船すずか以来約30年ぶりの巡視船の就役となり、解役した旧巡視船いすずは昭和
51年3月に就役し、33年間で約720回の海難に出動し、336人を救助した。

使命
   治安の維持
海の犯罪を防ぐ
・〜
海上における法秩序の維持
・〜密輸・密航犯罪への対応
・〜集団密航事犯に使用された密航船

海上交通の安全確保航海の安全を確保するために
・〜
伊良湖水道の安全確保
・〜港内交通の安全確保
・〜海洋調査と海洋情報の提供
・〜電子海図(ENC)
・〜第四管区水路通報
・〜第四管区海洋速報
・〜沿岸域の安全に関する情報提供
・〜航路標識の種類と役割
・〜航路標識の整備と保守

海難の救助かけがえのない命を守るために
・〜
海難への即応体制
・〜海難に関する通信
・〜洋上救急体制

海上防災・海洋環境保全海の災害・事故を防ぎ、美しい海を未来に残していくために
・〜
海上災害の防止
・〜防災・油防除体制
・〜自然災害への対応
・〜海洋環境保全のための監視取締りと指導
・〜啓発活動とボランティアへの支援

国内外機関との連携・協力
多様化・国際化する海上保安業務に対応するために
・〜
国内機関との連携・協力
・〜東海豪雨災害
・〜東チモールに派遣された巡視船「みずほ」
・〜台湾に派遣された巡視船「いすず」潜水士




                                           


 美しく青い海は、海洋レジャーを楽しむ人々の活動の場として、海に生活の糧を求める人々の働く場として、また、海で暮らす
多種多様な海洋生物の棲み家として、沢山の恩恵を与えてくれる。しかし、現在の海は無条件に美しいといえるものではなく、
波間には広範囲に赤潮や青潮が発生し、海岸にはビニールやプラスチック類など数え切れないゴミが漂着している。その原因
のほとんどが、人の生活から発生したものであることはいうまでも無く、何もしなければ更に汚染が進み、未来に引き継ぐ海は、
黒く汚れた海となってしま





伊良湖水道の安全確保

 伊良湖水道は、伊勢湾の玄関口である渥美半島の伊良湖岬と神島の
間にある狭水道で伊勢湾。
 三河湾に出入するほとんどの船舶は、ここを通航している。このため
伊良湖水道に通路を設け、特別のルールを定めている。また、このよう
な海域を船舶が安全に航行できるよう、陸上レーダーなど
を利用して船舶交通の状況を常に把握し、きめ細かな情報提供と航行
管制を一元的に行える「伊勢湾海上交通センター」を平成15年度に運
用開始。
 東海3県は、伝統的な「ものづくり地域」となっており、現在、自動車産
業を中心として、工作機械・航空宇宙産業・精密機械産業等が盛んな
地域で、就業人口も他の地域と比べて、第二次産業が約4割を占めている。これら製造物品のほ
とんどが海上からの物流に支えられており、これらの物流の経路となる遠州灘及び熊野灘と物が
出し入れされる港として、航測法適用港(全28港、愛知県:14港・三重県:14港、このうち、名古
屋港・四日市港・衣浦港及び三河港の4港は特定港)となっている。