湯西川温泉(第37回)

『平家ゆかりの温泉と大平山の紫陽花』

平成16年6月27日(日)〜28日(月)

参加人員:90名(バス2台)
車両長  1号車 金子 進
      2号車 佐藤守利

旅行扱者:大師観光(株)
東京都足立区西新井1−1−4〒123−0841
電話03−3890−2458 
FAX 03−3890−2459
添乗者:平塚和彦(営業課長)

バス会社:kokusai motor cars
1号車ドライバー:阿部公俊、バスガイド:渡辺清江
 2号車ドライバー:細井 忠、バスガイド:北島まゆみ

宿泊ホテル:湯西川温泉伴久ホテル
 栃木県塩谷郡栗山村湯西川温泉

担当責任者:佐藤浩一(フロント課長)
〒321−2601
電話0288−98−
0002・東京03−3339−2500

天気: 1日目 晴れのち一時雨
    2日目 薄曇り時々晴れ






 昨年度までは幹事長という肩書きがあったので準備やら反省会と休まる閑もなく、旅行会も全員大過なく無事に終了することが出来ましたことは皆様方の御協力の賜物だと厚く御礼申し上げます。

 さて、今年度は前年の反省会で瀬波温泉を手始めに阿智川温泉、天童温泉、伊良湖岬と遠ぱしょいをしていたので今回は、是非とも「近場にしましょう」と提案がされました、。そこで、なるべく近郊で、まだ一度も訪れていない場所を目標にして選定されました候補の中から湯西川温泉が全員一致で決まりました。

 今年からは、重責を解かれたいうことで気分は楽になりましたが、つい相談されると本気になって話に乗り、行動してしまい今年1年はお礼奉公に徹し、来年から完全に身軽にさせて貰おうと、観念している今日この頃です。

 今年は台風の当り年のようで先週上陸した6号で、3つも本州に上陸して被害をもたらしましたが、お蔭様で今週は梅雨の中休みの合間に首尾良く言ってきました。

 トイレ休憩も羽生サービスエリアを手始めに、佐野藤岡インターから国道50号線の一般道に出て左に見える見慣れない瀟洒な建物の佐野プレミアムアウトレット見やり、国道50号線から斜めに入る道路を道なりに行くと、東武鉄道の佐野駅前を通り5分も行くと「
佐野厄除大師」前の佐野市観光物産会館の駐車場に止まり、最初の見学場所に到着。

佐野厄除大師

 参拝を済ませると、境内のあちらこちらを見て回り、境内の外に出ると、真ん前に佐野市観光物産会館があり、売店での品物は、一般より大分安かった。駐車場のバスに乗り込むと右折して秋山川を渡り県道7号線に左折して、田島陸橋を左折して出て来た佐野藤岡インターへと向い、再び東北道を鹿沼インターまで行き、インターから5分もしたら「
花木センター」の駐車場であった。

鹿沼市花木センター

 全体の広さは40万u(約13万坪)と園芸資材・庭木草花の一大流通センターで何処から手始めに動き出したらいいのか迷ってしまうほどの鮮やかに季節を彩る花の郷だった。ここから、「
鬼怒川ウエスタン村」までは40分もかからなかった。

ウエスタン村

 以前といっても、昭和55年に夫婦淵温泉へ出かけたとき以来の見学と昼食の場所。外側の木製の黒塗りの塀はさすがに痛んでいたが、面影は残っていた。当時の記念写真もアルバムに貼って残っていたので、思わず見入ってしまった。昼食はバーべキュー方式でメニューは、

スープ2種 コンソメスープ
サラダ系 レタス、トマト、胡瓜、小松菜の和え物、芋サラダ、春雨サラダ、マカロニサラダ、ハムマリネ
ライス ご飯、まぜご飯、カレー、ハヤシカレー
一品料理 ロースチキン、キムチ餃子、ハンバーグ、串揚げ、シュウマイ、野菜グラタン、鳥唐揚げ中華あんかけ、
ミートスパゲティ、ウインナー、おでん、フライドポテト
フルーツ2種  
フライドブレッド3種  

 食事後は、めいめい三々五々と散策すもの、ゲームを行うもの、場内最深部まで行くとアメリカ製の蒸気機関車、欧米風の建物、噴水、池、最新式の乗物「セグウエイ」と吊橋先の売店前のダミー馬に跨って写真を撮っている者、思い思いにショーの行われるまでの間の1時間を過ごしていた。

 ほぼ満員の観覧席、カウボーイ姿の悪人と保安官のアメリカ映画でお馴染みの西部劇ショーが始まり、アミューズメント馬上のカウボーイが退場すと、激しいピストルやライフルの発射音が凄まじく鳴り響くと1ぐらいの稚児が一人が泣き出し、するとつられる様に一人、二人、三人と破裂音に負けないような大声で、ひとしきり泣き声が続いた。一時すると酷暑か 

ウエスタンランド ウエスタン砦・ウエスタンゲート、ウエスタンショップ、コーヒーショップ‘ロデオ’、ショースタジアム(1300人収容)、教会(シェリフ スプリット スタート)、ワイルドウエスタンショーステージ、駅馬車、保安官事務所、銀行、コミックハウス、郵便局、写真館、バー/ホテル、雑貨屋、ウエスタンカーニバル、3Dシアター、ミステリーショック、レストラン“ニューローハイド”、ミステリースクール、アーチェリー/バズーカ砲、カウボーイキッチン、スペースボート、レーザーガン、レストラン“チャックワゴン”、吊橋
アメリカンドリームランド
&マウントラッシュモア
アメリカンドーム、
 
1Fアメリカンテディベアミュージアム=世界中の人々に愛されているテディベアは、ルーズベルト大統領の逸話から生まれたぬいぐるみ。ここアメリカンドーム内では、アンティークなインテリアに囲まれて、テディベアたちが楽しく暮らしている。リビングでくつろいでいたり、クルマで出かけたり、いろんな表情のテディベアが待ち、買物もでき、土産も最適。
 
マウントラッシュモア=アメリカンドームの裏側は、大統領の顔を彫ったマウントラシュモアがある。
 左から、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、エイブラハム・リンカーン、まさにアメリカの顔が鬼怒川の顔に。
 
2Fテディわんぱくパラダイス=アメリカンドームの2階に上がると、かわいいテディベアが迎えてくれる。ボールプールにもぐったり、風船とおいかけごっこしたり、ハンモックに寝そべったり、チビッコにうれしいアトラクションが一杯。
 
3Fステートイベントホール、マウントラシュモア、ワンワンカフェ
アミューズメント 迫力満点のバズーカ砲、集中力必須・アーチェリー、ハイテク射的レーザーガン、くるくる回る・スペースボート。
イベントプラザ クラシックカーミュージアム、カフェ・パンチョス、セントラルパーク、ガーデンライブラリー、イベントプラザ杁入口、SLステーション、パノラマゴルフ、イベントプラザメインホテル、釣堀、魚のつかみどり(夏季のみ)、ウエスタン乗馬、馬房、ガーデンゲート、駐車場
グルメガイド チャックワゴン=料理用の幌馬車のこと。
ニューローハイド(レストラン)=大人数で開放的な雰囲気が人気。
カフェ・パンチョス(レストラン)=イタリアンを主体としたエスニック系の料理が食べれるエキゾチックな雰囲気。

川治ダム

 ショーが終わると、出発時間がやってきた。バスに乗り込むと、会津西街道とこれから行くバイパスの鬼怒川有料道路を進むと明日寄る事になっている日光ろばたづけ店の前を通り、トンネルを抜けると鬼怒川の温泉街を右に見ながら有料道路を抜けると有料道路の「日塩もみじライン」に入り、龍王峡の傍を通り、その先で左に分かれ国道121号線に入り、右の川治温泉駅の手前で左に入る県道23号線走りトンネルを抜けると川治ダムサイトでトイレ休憩、ダムの放水は3時半と聞いていたが、我々を歓迎するかのように放水が始まった。

 ダムサイトの水の色は深緑色だったが、工事中のため水位が下がっていたのでコンジットゲートから放水された茶色がかった濁水となって目一杯の勢いで谷底に叩き付け暫らくすると水飛沫が舞い上げられて駐車場まで風にのって飛んできた。ダムサイトの資料館によると当ダムは昭和58年に完成した高さ140m、アーチ式で日本で4番目の高さです。

ダムの諸元

ダム形式 地質 堤高 堤長 堤体積 総工費
アーチ式コンクリート 閃縁岩及び擬灰角礫岩 140m 320m 700,000立方メートル 773億円

ダムの種類

 ◎アーチ式コンクリートダム

 主として構造物のアーチ作用により、水圧等の外力に抵抗して貯水機能を果たすように作られたダムです。水平断面をとると円弧や放物線の形状を有します。川俣ダム川治ダムはこの形式です。

 ◎重力式コンクリートダム

 ダム堤体の自重により、水圧等の外力に抵抗して、貯水機能を果たすように作られたダムです。一般的には直線型で、横断面は基本的に三角形で構成されています。五十里はこの形式です。

 ◎フィルダム

 堤材料として岩石や、砂利、砂、土質材料を使用するダムです。この中にはゾーン型フィルダム、均一型フィルダム、表面遮断型フィルダムがあります。

ダムの役割

 ◎洪水調節

 大雨などの時、川に流れこむ水の量を調節し、洪水を防ぐ。

 ◎都市用水・かんがい用水

 私たちの暮らしや産業に必要な生活用水や工業用水、産業用水などを供給。

 ◎川に流れる水量の確保

 いつでも一定の量の水が流れるようにして渇水を防ぎ魚たちの住みやすい環境を作ります。

ダムの設備

 ◎クレストゲート(非常用放流設備)

1門の大きさ 高さ11m 幅10m 落差110m

 ◎コンジットゲート(主放流設備)

1門の大きさ 高さ4.8m 幅5.8m 落差50m

 ◎キャットウォーク(点検用通路)

キャットウォーク 高さ30m、60m、90m

 ◎低水放流管(常用放流設備)

かんがい・都市用水・河川維持用水等を放流します

 ◎川治ダム資料館、管理支所、エレベーター、水力発電所などなど。

 放流が終わる同時に、バスは国道121号線を走り、左折すると県道249号線で東武鉄道の湯西川駅を過ぎると、所々に退避するようにする場所が設けられていたが、ほとんどは、すれ違い出来ないで細い道路で、その上伴久ホテルに4,5分という所から小雨が降り始め、次第に大降りになり玄関前に到着する頃には豪雨のように玄関先の屋根からは滝のような叩きつける状態だったので記念の集合写真は玄関前の予定を急きょ変更し、館内のロビーで号車別に撮影された。

伴久ホテル

 記念写真を撮り終えると、女性達はホテル自慢の「ゆかた」数千着の中から各自めいめいに自分好みを選び、部屋へ持って行き着替えて大浴場や露天風呂へ。男性軍は部屋備え付けの浴衣で、桧造りの大浴場や露天風呂で一風呂浴びて、湯上りのビールを美味そうに飲んで極楽気分で、ゴロ寝。横になってテレビでゴルフ番組に見入ってひいきの活躍にご満悦。

 宴会は昨年と殆ど内容は変わらなかったが、舞台を取り囲むようにコノ字に配膳されていて、いささか例年とは違っていて初めは違和感を感じたが、興が進むに連れて、ホテルでサービストして出して頂いた「濁酒の2升」が、この上なく酔いが回りそんなものは何処かへ吹き飛んでしまい何時もの賑やかさで、「あっと」いうまにお開きの時間になり、旅行会で全員に用意した土産をぶら提げて満足げに部屋に引揚げていった。

大笹牧場

 ホテルを出る時、僅かに舞うように落ちていた雨も、所々では薄日がニヤニヤしたりしていたが、川治ダムまで戻り再び大笹牧場へ向かう山道を登り始めると段々視界が悪くなり、とうとう牧場に到着する頃には視界が50m以下となり、広々した牧草地は見るも無惨に霧の中、五里霧中。

 牧場を下り、鬼怒川まで戻ると「日光ろはたづけ」で休憩した。この頃には、すっかり日差しが戻りムシムシした蒸し暑さが不快感を感じたが、お茶と試食の漬物を味わいショッピングに余念がなかった。

 そしてバスに乗ること、5分「日光おかき工房」でも同じように試食と無料の自動販売機のコーヒー、ジュースを飲みながら遅い昼食代わりに「割れ煎餅」を頬張り、ひと袋¥525の袋を5、6も抱えてバスに急いでいる人もいた。

 バイパス道路から有料道路を走り119号線を昼食場所の宇都宮へと向かう途中で帰りのビンゴゲームを行い何と目ずらしことに1号車(佐々木さん)も、2号車(加藤さん)も行き帰りとも同じ方が一番ビンゴだった。「日光杉並木」を横目でチラチラ眺め、うんちくをしている内に「豆腐料理の月山」に到着、号車別に分かれて、豆腐手桶料理を食べたが、ここのご飯は格別美味しかった。

 大平山までは、カラオケを歌いながら、40分間を過ごし、晴れ上がった日差しはこぼれ陽でも肌が焼ける程強力だった。

大平山(紫陽花)

 大平山神社の駐車場を左にカーブし急坂を右に左にとハンドルを切ること数十回見晴らしの利く謙信平を左に見やり、山本有三文学碑をチラッと見、うっそうと茂った杉並木の中を進むと大平山神社の随神門の前を通りすぎると大曲り駐車場だ。ここでバスを下り、随神門の前迄戻り、階段を登ること254段で大平神社があった。近所に有る国学院の生徒に記念の写真を撮ってもらい随神門まで戻り、いよいよ、ここから1000段近くある石段を時間をかけて、足元に気を付けて下りながら咲き乱れた「紫陽花」心行くまで堪能し、途中『御神木=樹齢千年』や子授け地蔵、阿伽井、宝神社、アヤメ園、天狗投石、六角堂、あじさい坂駐車場で待っていたバスに予定時間通りに全員が集合したが、疲労こんぱいで膝は「がくがく」、汗びっしょりでバスの中や付近の椅子にへたり込んでいた。次は今回の最後の休憩場所で「佐野一番ラーメン工場」の見学に出発した。

 工場に着くと、早速試食して、お決まりのお土産コーナーへ案内され財布をはたいて買い物三昧と不景気とはいうものの財布の紐はゆるくて両手につるした品物が重そうだった。

 工場の駐車場を左折して、T路地を再度左折し県道7ごうせんに右折して、田島陸橋から国道50号線へ入り佐野藤岡インターから一路出発地へと東北道を上り、最後のトイレ休憩の首都高速の川口休憩所で15分休み、東北道も首都高速も何処にも渋滞も無く、予定時間より僅かに早く八広に到着。事故もなく体調を崩す人もなく、大成功の内に家族の元へ無事帰還。

 今回は日光国立公園内の森林内を移動する旅行でしたが、わが国は縄文時代から独自の森林文化を育み、、森林を活かし続けてきた森林国です。しかし、化石燃料や輸入木材の使用が進につれ、私たちの森林との関係は細りはじめ、木を伐って使い、その跡地に苗木を植えて返すという古来から伝承された緑の循環が忘れ去られようとしています。

 森林は、水、土壌、多用な動植物などが豊かな生態系を構成しており、あらゆる生きもののふるさとです。また、私たち人間に清浄な水、空気、木材など、かけがえのない恵を与えてくれます。森林の栄養分は水に溶けて運ばれて、水田の米や海の魚を健やかに育てます。例えば、えりも岬では、森林づくりは魚介類の水揚げにも大きな貢献をしており、私たちに安全でおいしい食料を提供してくれます。このように森林で育まれた恵みは循環することで安全と豊かさの輪を広げ、私たちの暮らしを支えています。また、急峻な山地が多い、わが国では健康な森林は洪水を防ぎ、斜面をしっかり安定させ、土砂の流出や山腹の崩壊も防いでいます。

 緑の循環社会を作っていくために、私たち一人ひとりが心掛けたいライフスタイルが緑のエコライフです。地域で育成された木材製品を積極的に生活に取り入れていくこと、ラベリング(認証)された木材を家の新築やリフォーム、家具に使うこと、木炭、ペレットなどの木質エネルギーを取りいれること、また、ボランティアとしての森林づくり活動は、国内の山村や森林の活性化に直結します。さらに森林とふれあい、森林から学ぶことや、炭焼き、山菜採りなど森林と生きる技や知恵を伝承していくこと、森林づくりを支えている「緑の募金」への協力も緑のエコライフの一環です。また、毎日の暮らしの中で、省資源・省エネルギーを心掛け環境への負荷をなるべく抑える努力を続けることも大切です。

 私たちは今、国際的には地球温暖化や砂漠化による森林の減少など、地球規模での環境問題に直面しており、国内的には手入れ不足による森林の荒廃や青少年の体験教育、中高年の健康づくりなど、社会的課題への対応が急務となっています。

 一方、森林は二酸化炭素の吸収、水源のかん養、野生動物の生育の場、心身の癒しなどのかけがえのない恵を通じて私たちの生活をまん中から支えており、このような課題の解決のため大きな役割を期待されています。

 このようなことから、私たちは今一度森林と向き合い、地域の森林資源を積極的に活用することにより、森林の恵が豊かに循環する社会を再構築することが必要。

 何といっても、山深い出湯の里、青葉濃く森林浴にはこの上なく、さぞかし満喫され最高にリフレッシュされたことでしょう。